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守貞漫稿
後集一食類
菜音さい(○○)也、菜蔬と雲お今世にては精進物のことなれども、今は菜蔬魚鳥ともに飯に合せ食す物の総名とす、本字尊、音てい、是飯のさいと雲意の字也、又古はおめぐりと雲、海人藻芥に、供御の菜のことお雲て御めぐりと雲、常におまわり、今俗にさいと雲は、壺、平、猪口、香の物、焼物、膾、平日の菜お京坂にては番さいと雲、江戸にはて総ざいと雲、