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大草殿より相伝之聞書
一青鱠の事、先葉からしお能すりて、すりばちの内にてすりたるこみお紙お上におひ候て、火お置ふすべ候て又すり、又前のごとく一ところによせ、かみおふすべてよし、又からみにはみがらしおよくすりて、それにけしかつおゝ一つに合すり候てすれたる時、まへのすりたるからしの葉お一つに合置候也、又酒のかすおすりておく也、御座に参時、前のすりたる二くさお一つに合て、酒にてぬたおとき、魚はすにて白めたるが能候、それにぬたお入あへたるもの也、