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貞丈雑記
六飲食
一さしみにすたで(○○○)、すもたせ(○○○○)と雲事有、すたでと雲は、うすみお雲なり、〈うすみとは魚のはらのみの、薄きところ也、〉すもたせと雲は、中骨お切て置、喰ふ時は、すたでお箸にてはさみ、醋に塩おかきまぜて、それおすもたせの上において、此すたですもたせおば喰べからず、是おくひたらんは恥なるべし、鯉のさしみ鱸のさしみにも、すたですもたせおもる也、