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江戸流行料理通大全
初編
やはらか煮の伝一生貝赤貝栄螺とこぶしの類、大根にて能々たゝき、其大根こぐち切にして、其中へ米ぬか少しくはへ、釜に入、一日一夜たき火にて能々煮る也、蛸やはらか煮の伝一蛸お大根にて能々たゝき、白豆まめお入、みりん酒壱ぱい、醤油半分、水一盃入、火かげん火の上へわら灰おまき、能々煮て、煮上ぐる時に、鍋共に土間におろししばらく置也、