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料理物語

鯛かうらいには なべに塩お少しふり、そのまゝ鯛お入、古酒に白水おくはへ、右のいほひた〳〵に入候て、さかけのなきまで煮候て、めしのとり湯おさし、景(けい)おおとしてかげんすい合せ出し候也、何にても木の子ねぶかなど入てよし、其外作次第、此時はたいおおろしてきり入る也