[p.0225]
嬉遊笑覧
十上飲食
脹煮は、料理物語に、なまこお大にきり、だしたまりふかせ、出しさまに入、其儘もることなり、すつぽうともいふ、蚫烏賊もよし、〈調味抄も此法にて、蚫いかの事なし、〉調味抄には、鱆(たこ)の条に、ふくら煮は如常と有は、上のしかたおいふなり、今すつぽん煮といふは、此すつぽうにて土竈お専くふやうになりて名はまがひたり、