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四条流庖丁書
一かはいりの事、雁の皮煎ならば、必木のこ、しめぢ以下の物入べし、何おも不入おば、す皮煎と雲也、皮いりと雲事、雁鵠菱喰などにも不限、魚には鮭にあり、然間隻皮煎と計申事不可然、皮煎なにと名お指て献立にも有べし、鮭の皮煎の時は、少も身は不入、皮計可成也、鳥の皮いりも根本は皮ばかり也、