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厨事類記
鳥足は、或説雲、鳥の右の別足也、やきてふしより切て、薄様にてつヽみてもるべし、ふしより上は、わりてきりかさ子てそばにもる、前おきうしろおきとておく也、故実雲、晴の御膳には、ゆでヽもりたるがよき也、或説には左足おもるべしと雲々、今案或包丁雲、鳥左鯉右とて、鳥は左お賞し、鯉は右お賞すと雲々、依此説歟、或雲、鳥左鯉右とは、鳥は左よりきる、鯉は右よりおろすがゆへ也、紀久信家には左足おもると雲々、