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大草殿より相伝之聞書
一鴫のつぼいりのつぼは、なすび本也、なすびおへうして木にてもひきてする、其時は金銀にみがき、ろくしやうこんじやうにて、いろへたるものにて候、なすびの時はなすびのまゝたるべく候、其時はみがくまじく候、なすびのつけもとふたになり候、いかにもみのりてこはくあるなすびおする也、