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当流献方口伝七冊之書
一女中方の食は、常も七つ定器、五つ定器には、食お大飯にかさだかに盛也、汁も再めされぬゆへかさ高に盛也、菜もつまみ盛とてかさ高に腰高に盛也、御膳すへる時、何方お参候哉しれぬ様に介添箸にて直し申也、添食籠とて、食の入たる食籠お台にのせ出す、是に有食おかさへ分てまいらする也、大飯にははしおつけ給はぬなり、