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太閤記
十一
行幸御会〈○天正十六年四十六日和歌会〉のけしきいとゆゝしく、披講畢て主上入御ならせ侍りけり、かくて各御膳のゝち、とり〴〵の御酒宴さま〴〵の台之物折などかず〳〵にして、夜半の鐘声殿中に入しかば、咸退出之御暇給りけり、