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四条流庖丁書
一参らせ物の上に置かうとうの事、香頭とも申、〓頭とも申也、文字に書時両説有、口伝、白鳥菱喰雁などの皮入の時は、へぎ生姜おかうとうに可置、万美物そしめ匂有、夏の時分は柚おへぎて可置、是物の匂お為可粉也、当世吹口と名付て、万の毎物に香頭お入ること、如何なる仕立ぞや、非当流不可承引、