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祇園会御見物御成記
大永二年祇園会為御見物御成之時、従上平御一献に付而次第、〈○中略〉 献立一式三献参 初献 鳥 ざうに 五しゆ 二献 ひや麦 御そへ物〈なまとり〉 三献こざし(きそく金) たい くらげ 御ゆづけ〈たこ かうの物〉あへまぜ〈やき物 かまぼこ〉御ゆづけ〈このわた(おけ金だい絵あり) ふくめ鯛〉 二〈塩引 からすみ〉にし〈あゆ くる〳〵〉御汁〈たい わらび〉 三〈すし さかな〈ます〉〉かい〈あはび〉御しる〈がん あつめに〉 よ 〈おちん いか〉くらげ 御しる えい 五 〈はむ えび〉さ しみ 御しる こい 御くわしあり よこむ(御さかな) 〈のし たこ うけいり〉 五献 まんぢう 御そへ物〈ひばり〉 六こん〈しほびき まきするめ〉 かん 七こん やうかん 御そへ物〈さしみ〉 八こん〈はむ くる〳〵〉 えい 九献 〈いりこ かいあはび〉 ひしほいり 以上 信直(下津屋三郎左衛門尉)〈在判〉 大永弐年六月廿八日 岩山民部少輔殿右御一献御足付五千匹、下津屋方え被相渡之、