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庖丁聞書
一このわたの塩おとるには、箸お紙にてまき、このわたおかけ、脇の水へ入れば塩とれる也、〈○中略〉一ぼんぼりとは、干鯛、干鱈おふくめ高立の中へつまみ盛事也、〈○中略〉一鮭の式の鰭(○○○○○)とは、背鰭一二三の内お雲也、賞玩也、間の肴抔に出す也、 ○按ずるに、羹汁、吸物等に関する料理法の事は、各々其条下に散見したれば、宜しく就きて見るべし、