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庖丁聞書
一三鳥と雲は、鶴、雉子、雁お雲也、此作法にて余鳥おも切る也、一五魚と雲は、鯛、鯉、鱸、〓、王余魚おいふ、此作法にて余の魚おも切也、〈○中略〉一そぼろ切とは、細く削る事也、一そぎ物とは、干鯛、こんきり、たらなどふとくそぐ事也、一爪重とは、廻しもりのこぐちお雲、一鷹の羽とは、大かまぼこの内へ、たてに荒和布お入、焼て切お雲也、一筋引といふは、筋子の事也、