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御湯殿の上の日記
天正十五年正月十七日、せいりやうでんの御庭にて、たかはしつるのはうちやう(○○○○○○○○)する、御たちくださるゝ、きよくらういださるゝまい御らんあり、色々めでたきまいどもまいしなり、ふしみ殿、かぢ井殿、御まいり、とざまない〳〵御参り、せいりやうでんにて、みな〳〵つるのこん参る、二のみやの御かた、五の宮の御かた、ふしみどのかぢ井殿、御しやうばん、もんぜきへは御しやうじん也、だい出てくもじあり、ぐ御はつねの御所にて参る、じゆごう女御、御しやうばん、女中ひし〳〵と参る、だいにてくもじ参る、めでたし、〳〵 〳〵、