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古事記伝
十四
膳夫は、加志波伝と訓む、中巻にも見ゆ、書紀にも多し、〈○中略〉名義は先いと上代には、凡て饌お木葉に盛ける其葉おば、何木にまれ総て加志波と雲り、〈○註略〉故饌の事お執行ふ人お加志波伝とは雲なり、伝は手なり、凡て物お造る人お手人といひ、今世にも事お行ふ人お某手と雲類多し、○按ずるに、膳夫の事は、官位部伴造篇膳部条に在り、参看すべし、