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倭訓栞
中編二十三保
ほうちやう 荘子に見えし庖厨のことおよくせし丁子が故事によりて、宰享する人庖丁人といひ、其用る処の臠刀おもかく名けたる也、類聚雑要に庖丁刀と見ゆ、和名抄には料理魚鳥者謂之庖丁とかけり、庖丁者の初は、山蔭中納言なりと、徒然草に見えたり、鶴の庖丁は庖人の秘するところなり、