[p.0366]
飯粥考
和名抄釈義〈飲食部〉に〓飯片炊飯雲々、按に説文に、饙一蒸米也雲々、劉熙が釈名に、饙分也、衆粒各自分也雲々、爾雅に饙餾稔也、郭璞が注に、今呼〓飯為饙、饙熟為餾、疏に稔熟也雲々などあるにても、〓饙は片炊の飯なることしるべし、これに水お沃て再蒸たるが諸炊(もろかしき)にて、常の強飯也、本草綱目〈二十五の巻造醸類部〉には、寒食飯、饙飯也とあり、その寒(ひえ)たるまゝにて食ゆえに寒食といへりと見ゆ、