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倭訓栞
前編二十五比
ひめはじめ 倭名抄に、糄〓ひめと訓ぜり、注に非米非粥之義也と見ゆ、集韻雲、糄者米也、類篇雲、煮米為〓、広韻雲、煮米多水也、なほひめの下に見えたり、饌差類考曰糄〓は即平生所食の飯の類也、古へたゞ飯と称するものは、今の強飯是也、又暦家にひめはじめといふ事あり、是ひめお供しはじめし也、