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源氏物語
二十六常夏
いとあつき日、ひんがしのつりどのにいで給てすゞみ給、〈○中略〉例の大殿のきんだち、中将の御あたり尋ねて参りたまへり、さう〴〵しくねぶたかりつるおり、よくものし給へるかなとて、おほみきまいり、ひみづめして、すいばんなどとり〴〵にさうどきつゝくふ、