[p.0398]
徳用食鏡
粟飯焚様粟およくつき〈○註略〉しらげて、飯焚前、あらひ〓にうちあげ、水おたらしおき、〈あはには石あるものなれば、おけのなかにてよくゆりて、いしおとるべし、石なければあらふにおよばず、〉扠、飯お水かげんするには、粟だけの水お余分に入、焚てふきあがりたるとき、右粟お入、かきまぜることなく、入たる粟の高低おしやくしにてならし、はやくふたおし、〈此とき火は半分に減ず〉焚あげ、しばらくむらしてかきまぜ、飯櫃に移しとり食すべし、又あらふことなく、ふきあがる時、はやく米のうへに入、焚てもよろし、