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故実聞書条々

精進肴拵之巻一赤飯召遣候事は勿論候、犬笠懸等の時も用候、座敷などへは不出候、河原の者などには必々給させ候、是白き強飯の事也、一赤飯は祝儀の時も用候、本々はつくね候て用候、鳥の子などゝ俗に申し候、一強飯の事、狩又普請以下にも用候、是は常の儀に候、祝儀の時召遣候は、何おも不入候、又隻の時は大豆など入候がよく候、大折に入候て、常に召遣候、