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嬉遊笑覧
十上飲食
一代女〈四〉泉州堺の処に、湊の藤見に大重箱に南天お敷て、赤飯山の様にして行ます雲々、昔よりおなじ事ながら、赤飯の弁当、今は繁華の地には希なるべし、〈萩原随筆に、京都にては吉事に白強飯お用ひ、凶事に赤飯お用る事、民間の習慣なり、江戸は上にて四月より八月迄白強飯、九月より三月迄、赤飯お御用なりとみゆと有り、〉