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日用助食竈の賑ひ
越前国大根飯越前の国にて焚所の大根飯は、先大根お賽の目に切、鍋の底に敷、其上に洗ひたる米お入、水お仕かけ、其上に煮たる麦お入て塩おも入、麦飯おたく通り焚あげ、かきまぜて食すべし、猶も大根お下に敷たる事なれば、こげ付事あり、焚あげたらば菜箸にて簀おつくべし、