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料理花船集
茶飯ずいぶんよきせんじちや、ほどよくほうじ、こまかにもみて、めしのむれるまへにうへ〈江〉ふり、むれてのち、うすくまぜる、但しやきしほかげん入、〈○中略〉又なみのちやお煮出し、常のごとくたくは、所謂ならちやなり、其時は豆おいりて割入る也、〈是本領也〉但しこれはよき茶にてはいろ付ず、なみのちやほうじたると、なまちやと等分にまぜて煮出し、滓おさりて酒としやう油かげんしてたけば、いろよく付て味もよし、