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料理綱目調味抄
二飯
芳飯(ほうはい)〈作包〉鳧飯、雉子飯、〓飯、めばる飯、初茸、松茸めし、皆雞飯勃(もどき)にして芳飯也、雞飯仕様、かしはの雄若鳥よし、毛と腸お去り洗て、丸ながら茹て、其茹湯にて飯お焼、飯は釜より直にもる、雞肉お細く刺(さき)て五〓(うこぎ)の干葉、葱お刻、各酒漿にて味付、飯の上に覆也、又粒胡椒、からみ大根お用、勃の仕様、皆如此、又葱、牛傍、しめじ、椎茸、芹、焼麩、何も線に切、味付飯に覆たる皆包飯也、汁は清し、大根昆布の類かろくすべし、夏日の芳飯、冷汁に海苔、栗、生姜、擦大根、いもだしお可用、いもだしは、山のいもうすくへぎ、一夜水につけ置、ねばる水お用、