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異本故実条々

一ほうばん食様之事 めしのかさに土器おする事、後に盃になすべきためなり、土器は右之脇に置べし、汁参候時、五色之菜おめしの上に少しづゝ置、汁お請用、当季之色お残す事ならいなり、皿に置也、春青 夏火 土用黄 秋白 冬黒〈○中略〉一ほうばんの事 先飯お取て、次に箸お取なり、扠汁お飯のひたる程に請て、当季お菜の季移の飾飯 〓 白 赤 黄 青 黒 前 春之体也所に置て喰也、わけおせぬ事に而候、わけおせば我と膳お持て立也、左様候へば其日の座敷は出間敷候、湯は有間敷候、楊枝は膳に置也、さきお左に成也、五色之飯に而候也、