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守貞漫稿
後集一食類
飯江戸は朝に炊ぎ、味噌汁お合せ、昼と夕べは冷飯お専とす、蓋昼は一菜おそゆる、菜蔬或は魚肉等必らず午食に供す、夕飯は茶漬に香の物お合す、京坂も朝食と夜食には冷飯、茶、香之物也、蓋三都とも、右に雲は概略にて、其専多きもの也、〈○中略〉又京坂は未刻比に、八つ茶と号けて所謂点心お食す、蓋短日には不食之、永日の比は専ら食之、多くは茶漬飯お食すもあり、江戸にては、三時の外に例として食すこと無之、