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狭衣
四下
さがのいんの御心地、なやましくおぼしめされてなど過にけれど、かくこそなどもの給はず、うちはへたる御ときも、御さば(○○)ばかりとらせたまひつゝ、かおのいもいばかりにて、阿弥陀仏にむかひ聞えさせ給ふて、〈○下略〉