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守貞漫稿
後集一食類
京坂は右の如く午炊お専とするが故に、冬日は朝夕に冷飯お茶漬にして食するに、冷にして良ならず、此故に宿茶に塩お加へ、冷飯お再炊し、粥となして専ら食之、号て茶がゆと雲、或はこれにさつま芋お加ふもあり、又宿飯なき朝は、粳お炊くに水お甚だ多くし、白かゆとして食すもあり、白糜にはしほお加へず、