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竈の賑ひ
里芋粥里芋がゆは、右飯お仕かけるより、水お多く入る計のちがひ也、しかし飯より米の洗ひかたまへめなり、芋のこしらへも同じ位、塩も同じく入、始終釜のふたおとらざるやう、追々に火おほそめて焚べし、少し明て焚迄はくるしからねども、皆あけてたけば、粥の味ひ水くさければ、無油断気お付たば味ひよろし、猶焚あげ暫蒸て食すべし、