[p.0466][p.0467]
康富記
嘉吉二年八月一日己丑、昼過程、参清外史之文亭、依遅参、先有使、例式賞玩薄粥(○○)、有一盞之後退出了、外史被語雲、今日食薄粥之事、未見出処、若被見及歟、予十節記之中不見此粥之事之由返答了、誠可尋出処文也、南呂之令節、中華之嘉珍、祝著幸甚、殊先傾一鍋、次用一双之条、御計殊本望候、為其礼、太刀一腰、杉原十帖、筵十枚進候、期面賀候也、 八月一日〈為返状間歟、表無充所也、〉業忠ついたちのめでたき御返しことさらばかり、一かさねつかはされ候よし、おほせ事に候、めでたくかしく、 日向どのへ〈鷹司殿より御返〉自御所様返、殊更計に三色被使候由、心ろへて申候へと被仰下候、恐惶謹言、 八月六日〈引合十帖、扇、茶碗等、被下也、〉季隆〈表書〉日向守殿 季隆 〈裏書〉一条少将