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貞丈雑記
六飲食
一ぞうすいも古よりあり、上臈名の記に、女の詞にぞうすいおおみそうと雲よし見へたり、是はみそうづと雲事お略したることば也、正月祝儀飾の絵に、正月七日七草の御みそうづのこと見へたり、足利殿御代は、七草はかゆにせずしてざうすいにしたるなり、是将軍家の御家風なるべし、世上如此にはあらざるなるべし、七草のかゆと雲事は、古よりありし也、