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倭訓栞
前編六加
かて 糧おいふ、日本紀に廩もよめり、かりての略也、かりてはかれひて也、れひ反りなり、万葉集にかりてはなしにといふお、一にはかれひはなしにと見えたり、ては沓(けつ)直酒直(さかて)などいふての如し、琉球にて食おかてといふも、此邦より伝へたる詞なるべし、