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倭訓栞
前編十五知
ちまき(○○○) 粽およめり、新撰字鏡、倭名抄に見ゆ、粽も同じ、茅巻也、今は篠の葉葦の葉菰の葉などにても包めり、伊勢物語にあやめかりとよみたれば、菖蒲にても包てんか、〈○中略〉道喜ちまきは京都市人の名也、朝比奈ちまきは駿州朝ひなの人民造る所也、紀州にいふは絹まき也、