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骨董集
上編中
長崎柱餅(○○○○)并幸木世間胸算用巻之四に、〈○中略〉これ元禄年中の事也、長崎の人に問しに、此柱餅の遺風今もあり、餅お延命袋の形につくりて、大黒柱に打つけて置、春にいたりて、おのずから落るおまちて、あぶりくらふとぞ、