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東都歳事記
四十二月
朔日、乙子(おとご)朔日とて諸人餅お製し祝ふ〈(中略)今日製する餅お乙子のもち(○○○○○)といふ、又川浸餅ともいふ、水土お祀るの義ともいへり、此日餅お食へば、水難なしといへる俗習によりて、武家にてもこの事あり、交代の砌海上安全お祈らるゝこゝろなるべし、船宿船頭の家にてはとりわき祝ふなり、〉