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嬉遊笑覧
十上飲食
雍州府志に、炒豆は〈○中略〉霰もち(○○○)おいふなり、是お霰といふも古き名なり、桜井基佐が発句に、老松の葉にはさかむや霰餅、諸艶大鑑、内儀も手拭に、あられに大豆などいりまぜし菓子袋のはなむけといへるも是なり、但今の製大葉芥の青粉は用ひず、青のりお粉にしてかくる、霰お雑へざるは、真盛寺の本製よりも却て古製なり、