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醒睡笑
七舞
饅頭お菓子に出してあれば、これは小豆ばかり入れて位高し、我等ごとき者のたまはるは、ありがたきとていたゞく、又砂糖饅頭は近来の出来物(○○○○○○○○○○○)、なにの系図もなし、よのつねの者はうまさのまゝ、奔走に思ふといひてくすみたり、其方はなにとしてそのわかちおば立てられたるぞ、かくれもない満仲の舞に、貞純の親王の御子おば六孫王と申し、六孫王の御子おば、たゞのまんじゆうと申し奉ると、