[p.0654][p.0655]
江戸町中喰物重宝記
うすゆきせんべい おわり町壱丁目 いせや治郎兵衛右焼かげん、炭火おおこし、風のあたり不申候様に、ふろなどにかけて焼候へば、能のび申候、焼ばしお火にてあたゝめ、せんべいおはさみ、手のうちにて、焼ばしおくる〳〵と廻し候へばよくのび、御なぐさみに被遊候やうに仕候、