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倭訓栞
前編十四多
たむさけ 神代紀に甜酒お訓ぜり、今俗いふ所の甘口(○○)成べし、白詩に戸大嫌甜酒とみゆ、古へ味のよきおたむといひしにや、姓氏録多米宿禰の下に其義みえたり、大嘗会式の多明(めつ)酒多明米なども此義なるべし、めつ反む、倭名抄には醰およめり、音お用たるにや、いぶかし、