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万金産業袋

酒之部みりん酒 上白の糯米壱石、上白米のかうじ米にて弐斗、〈是も花おあらひ〉生しやうちう一石弐三斗、右もち米は常のこはいひよりなおよくむして、筵に広げよくさまし、あらひあげのかうじと一つにし、しやうちうにて造りこむ、日数五十日ほどして、常酒のごとくにあぐる、かくのごとくに仕こむもあり、又もち米に、粳七分三分にして仕こみあげて後、是までのみりんお壱石に五升七升さしにするも有、家風にもよる也、