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成形図説
十一農事
酒食凡酒お醸すの〓(もと)米投(すえ)米は、浪華にては北国の旧来お用い、又間酒改新宅造には、摂河泉播作備予等の米お取り、南都諸白造には河内生駒米にて醸すとかや、惣うじて酒の醸美なるは、本邦お第一とすること、唯水の神秀なるのみならず、職(もと)として米の勝れたるお以て也、