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西遊記
続編三
濁り酒西国にて酒の売買、壱升二升とはいはず、壱はい二はいとて売る事なり、其一はいと雲もの、大抵四合二三勺ばかりなり、球〓郡などは酒下直にして、壱坏の価銭八九文より、十二三文程なり、此所は格別下直の地也、薩摩は余ほど高直なり、壱はい二はいの名は琉球までも皆斯のごとしとなり、