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料理山海郷

利休醤(○○○)大麦まづき二升挽割、水に四日程つけ、あげよくあらひ、大豆いりて皮お去、二つ割に、升のそこにて摺付て皮おとり、能洗ひ、むし花お付る、其後干かはかして、花お箕にてひて、又とうしにてふるひ花おさり、又一日ほし、白かうじ壱升五合、上酒一升五合、上しやうゆ一升五合、酒醤油およく煮立、大豆と麦の糀お釜に入、一所にやはらげて、壺にてもあたらしき杉桶にても入、さめて米の糀おもみくだきまぜる、日にほし一日に二三度杓子にてかき交る也、冬は十日、夏は四日、春秋は七日八日目に用ひらるゝなり、C 醤商