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守貞漫稿
六生業
味噌屋♯店にて売は三都ともに在之、担ひ巡る売は定扮なし、浅き箱三五重に納む、此賈京坂のみにて未江戸に見ず、価十二文十六文廿四文卅二文四十八文百文許、以上お数箇籜に裹み箱に納め巡る、蓋嘗味噌等とは別賈にして唯汁製の味噌のみお売る、京坂は糀みそにし食之、特に麹多きお料理味噌と雲、饗客等には用之、此二品お売る味噌製造の巨戸より奴僕お出し売る也、故に陌上に呼ず、専ら得意の戸に問のみ、