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飴は、あめと雲ふ、又糖の字お用いる、古はたがねとも称しき、糯米お煮熟し、麦糵の粉と冷湯とお和し、醴の如くならしめ、濾過して之お煉りたるお水飴と雲ひ、更に煉りて膏と為したるお堅飴と雲ふ、其煉過して硬凝せしものに至りては僅に鑿お以て穿つべし、堅飴お用て両人相対し、手お以て互に掣すること数次、漸くにして白色に変ず、之お白飴と雲ふ、