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経済要録

諸糕第五♯飴も亦製して利潤多き者なり、水飴条(○○○)、飴(○)、痰切糖(○○○)お始として、打切糖(○○○)や、渦形糖(○○○)、桜糖(○○)、蝋燭糖(○○○)、其他豆粉お混じて豆膏餅(すあま&○○○)お製し、或は熬豆、米花小麦粉等お和して、種々の果子となすも、能く精微お尽して製したるは、月日お経たりとも敗れずして、遠国にも輸すべし、肥後熊本の朝鮮飴(○○○○○○)、相州浦賀の水飴(○○○○○)等の如き、即ち是なり、凡そ飴は糯米と麦芽お以て造ること、古来の法なりしが、今は米屑や糠粒お用て醸が故に、其利は古に三倍す、然れども極上飴お製するには、糯米お用て寒製にすべし、