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重修本草綱目啓蒙
二十二蓏
沙糖♯時珍の説に紫沙糖也とあれば、本条は黒沙糖お雲、然れども集解中に白沙糖おも混じ説けり、白沙糖は別条あるべきことなり、紫沙糖の製法は、天工開物に詳なり、荻蔗冬に至り能く熟したるお採り、樟木のしめぎにて汁お搾り採り、煎じつめて石灰お少し入、かたまる者お紫沙糖と雲、石灰お入れざる者お上品とす、